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デサント、2020年3月期 第3四半期 連結決算
デサントコリアや国内事業が不振、減収減益に

update: 2020/02/07

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「イノヴェイト」を譲渡、北米子会社も休止

デサント、2020年3月期 第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

デサント、2020年3月期
第3四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

早急に利益体質を強化する目的で、トレイルランニングを主体とした「イノヴェイト」ブランドの株式譲渡(=ブランドの売却)、子会社であるデサントノースアメリカ(カナダ)およびデサントアスレチックアメリカ(米国)の事業休止を決定した。その影響で、約16億円の特別損失が発生するため、通期の業績では当期純損益が10億円の損失になる見通しだ。売り上げも減収予想である。

これにより、「イノヴェイト」および北米のスキー、アスレチックの直販ビジネスは一旦終了することになる。同地域でのビジネスは新たに代理店を募り、デサントジャパンからのホールセールの形態で事業を継続する計画だ。

通期は減収減益の見通しだが、早期に増収増益に転換するべく、体制の立て直しにも力を入れる。来期(2021年3月期)から、デサントおよびデサントジャパンの組織を大きく変え、より国内事業で収益性を高められるような体制に改める。ジャパン社では、従来はアスレチックとゴルフに大別されていた組織をブランドごとにまとめ、精度アップと機動性を高める狙いがあるようだ。新たに「DTC」を統括する部門も設ける。