TOP > 財務分析レポート > 主要各社の業績展望Vol.4 「ゴールドウ...

主要各社の業績展望Vol.4 「ゴールドウイン」
1年前倒しで中計目標を達成する勢い

update: 2020/01/20

< 前のページへ1ページ2ページ

世界規模の展開が始まった「ゴールドウイン」ブランド

ゴールドウイン、2020年3月期 通期見通し(表3)

ゴールドウイン、2020年3月期
通期見通し(表3)

オリジナルの社名ブランド「ゴールドウイン」の強化も着々と進んでいる。昨年11月22日、国外初の直営店を米国・サンフランシスコに出店した。スキーやアウトドア、ライフスタイル分野の商材、「C3fit」なども取り扱っている。今年はミュンヘンや北京などへの出店も計画中だ。

同社のアウトドア事業は、今でこそ収益の大きな柱になっているが、かつては「ゴールドウイン」や「エレッセ」といったアスレチックブランドがけん引役になっていた。「ゴールドウイン」ブランドの世界展開には、アウトドア事業が好調なうちに第2の収益の柱を構築する目的もある。

一方、財務面は安定している。営業利益率は2ケタ台をキープしているほか、売上高総利益率(粗利率)も50%台に到達した。交差比率も100台半ばの水準で、優良なアパレルのSPA企業並みの収益性である。

通期では、連結売上高970億円、営業利益150億円、経常利益160億円、当期純利益111億円を目指す。売上規模1,000億円が現実味を帯びてきた。