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国内主要スポーツ上場企業5社、2019年3月期 連結決算まとめ(中)
海外の売上動向が業績に大きく影響

update: 2019/05/21

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ヨネックスは中期計画の数値を下方修正

ヨネックス、2019年3月期 種目・セグメント別売上高(表2)

ヨネックス、2019年3月期
種目・セグメント別売上高(表2)

ヨネックスの業績は、売上高610億9,700万円(1.8%減)、経常利益24億6,900万円(13.6%減)の減収減益だった。売上高総利益率(粗利率)の減少、販管費の増加が要因。種目別では、主力の「バドミントン用品」が売上高349億2,500万円(1.4%減)と伸び悩んだ。「テニス用品」は同83億7,100万円(0.6%減)でほぼ前年並みだった。「ゴルフ用品」は同10億9,200万円(3.1%減)。「その他(ウェア・アクセサリー等)」は162億700万円(3.1%減)だった(表2を参照)。

地域別売上高では、主力の「日本」が387億4,200万円(2.2%減)とやや落ち込んだ。バドミントンにおいて、ラケット及びシューズの売り上げが前年を下回った。テニスは新しいデザインのラケットが好調だったが、シューズが苦戦した。2番目の規模である「アジア」は176億8,100万円(2.5%減)と伸び悩んだ。Chinaの在庫調整の影響は減少した。台湾のラケット生産量が減少したほか、バドミントンの販売額も減少した。

主要スポーツ上場5社、2019年3月期 連結決算 財務数値一覧(表3)

主要スポーツ上場5社、2019年3月期
連結決算 財務数値一覧(表3)


通期の業績見通しは、売上高635億円(3.9%増)、経常利益25億円(1.2%増)の増収増益。しかし、中期経営計画はアジア及び国内行政の下振れの影響を鑑み、下方修正している。最終年度の2021年3月期の修正目標値は、売上高660億円(140億円減)、営業利益30億円(30億円減)。(続く)