TOP > 財務分析レポート > 主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算...

主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算まとめ
──アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ──
天候不順などが響き苦戦傾向に

update: 2019/03/06

主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算まとめ 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算まとめ
財務数値一覧(表1)

主要な上場スポーツ小売店3社(アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ)の四半期決算をまとめた。決算期がそれぞれ異なるため、途中経過の単純比較であることに留意されたい。全般的に天候不順など外的なマイナス要因が響き、苦戦傾向だった。

秋冬商戦が低調な推移

対象はアルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤの3社。アルペンは6月期の第2四半期(7-12月)、ゼビオは3月期の第3四半期(4-12月)、ヒマラヤは8月期の第1四半期(9-11月)である。各社で重複しているのは、9-11月の2018年秋冬商戦。アルペンとゼビオは、7-12月が重複している。18年秋冬商戦については、3社の比較が可能である。

主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算まとめ 部門別売上高(表2)

主要上場スポーツ小売店3社、四半期決算まとめ
部門別売上高(表2)

アルペンの2019年6月期第2四半期(7-12月)は、災害や暖冬が響いて減収、大幅な減益となった。値引き販売が増えたことも影響した。通期の業績を下方修正している。スポーツアパレルは健闘したが、暖冬による影響でウインタービジネスが伸び悩んだ。ゴルフクラブやウエアも苦戦傾向だった(表1を参照)。

ゼビオホールディングスの2019年3月期第3四半期(4-12月)は、天候不順の影響が大きく、減収減益となった。アウトドアなど健闘したカテゴリーもあったが、主力の競技スポーツやゴルフビジネスの落ち込みが足を引っ張った。スポーツアパレルは健闘した(表2を参照)。

ヒマラヤの2019年8月期第1四半期(9-11月)は、減収・損失計上となった。価格競争の影響が大きいECの比率が高まっている背景があり、売上高総利益率(粗利率)が減少した。一般スポーツやゴルフは苦戦したが、アウトドアビジネスが健闘した(表2を参照)。