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adidas AG、2018年12月期 第3四半期 連結決算
欧米、アジア・太平洋がけん引し増収・増益に

update: 2018/11/22

アディダス、2018年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

アディダス、2018年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

adidas AG(アディダスグループ)の2018年12月期第3四半期(1-9月)連結決算は、欧米やアジア・太平洋地域がけん引役となり、増収・増益を達成した。特に「North America」(北米)及び「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)地域が好調な推移だった。7-9月の第3四半期、9カ月累計それぞれで増収増益となった。

通期では8-9%の増収を見込む

連結売上収益(9カ月の累計)は、166億8,200万ユーロ(約1兆5,303億4,200万円、1ユーロ=131円で換算)、3.2%増と堅調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)は51.7%(1.7ポイント増)と改善した。販管費率が39.9%(0.8ポイント増)と増加したが、粗利率の増加が上回った。営業利益は22億3,900万ユーロ(約2,933億900万円、同)、15.5%増で2ケタの増益を達成した。税引前利益は22億4,400万ユーロ(約2,939億6,400万円、同)、18.2%増で2ケタの増益だった。

アディダス、2018年12月期 第3四半期 地域別売上高(表2)

アディダス、2018年12月期
第3四半期 地域別売上高(表2)

7-9月の3カ月(第3四半期)でも、売上収益58億7,300万ユーロ(約7,693億6,300万円、同)、3.5%増と堅調な推移だった。営業利益は9億100万ユーロ(約1,180億3,100万円、同)、13.2%増と2ケタの増益だった。税引前利益は9億700万ユーロ(約1,188億1,700万円、同)、18.2%増と増益を達成した(表1を参照)。

地域別では、主力の「Western Europe」(西欧)が売上収益46億6,800万ユーロ(約6,115億800万円、同)、0.6%増と堅調な推移だった。北米は同33億9,200万ユーロ(約4,443億5,200万円、同)、9.4%増と好調な推移だった。日本を含むアジア・太平洋は同54億7,600万ユーロ(約7,173億5,600万円、同)、11.7%増と2ケタの増収だった。「Latin America」(ラテンアメリカ)及び「Russia/CIS」(ロシア・独立国家共同体)は苦戦した(表2を参照)。

通期では、連結売上収益において、8-9%の増収を見込んでいる。増収・増益の見通しを立てている。