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PUMA、2018年12月期 第3四半期
欧州地域がけん引、増収増益を達成

update: 2018/10/29

プーマ、2018年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

プーマ、2018年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

PUMA(プーマ社)の2018年12月期第3四半期(1-9月)連結決算は、欧州地域がけん引したほか、主力の「Footwear」(シューズ)も好調だったため、増収・増益を達成した。全地域、全プロダクト(商品)で増収を達成した。第3四半期(7-9月)も増収増益と好調な推移だった。

「Apparel」が2ケタ増と好調な推移

連結の売上収益は34億2,200万ユーロ(約4,482億8,200万円、1ユーロ=131円で換算)、10.5%増と2ケタの増収を達成した。為替の影響を除くと、16.7%増の増収。売上高純利益(粗利率)が48.8%(1.5ポイント増)と改善し、販管費率が微減したことから、営業利益(EBIT)が2億9,900万ユーロ(約391億6,900万円、同)、39.6%増と増益を達成した。税引前利益(EBT)は2億7,700万ユーロ(約362億8,700万円、同)、32.6%増と増益に至った(表1を参照)。

プーマ、2018年12月期 第3四半期 地域別・部門別売上高(表2)

プーマ、2018年12月期
第3四半期 地域別・部門別売上高(表2)

地域別売上高では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が14億2,500万ユーロ(約1,866億7,500万円、同)、9.8%増と引き続き、けん引役になっている。「Americas」(米州)は11億3,900万ユーロ(1,492億900万円、同)、5.7%増(通貨調整後は16.7%増)と好調な推移だった。日本を含む「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)地域は8億5,700万ユーロ(約1,122億6,700万円、同)、19.1%増(同25.0%増)で2ケタの増収となった(表2を参照)。

部門別売上高では、主力の「Footwear」が16億4,900万ユーロ(約2,160億1,900万円、同)、9.5%増と引き続き好調だった。全売上の約48%を占める比率だ。また、伸び率では「Apparel」(アパレル)が「Footwear」よりも高く、11億9,600万ユーロ(約1,566億7,600万円、同)、13.6%増(同19.7%増)と好調だった。第3四半期(7-9月)だけに限定すると、4億8,200万ユーロ(約631億4,200万円、同)、23.2%増(同26.8%増)とさらに伸び率が加速している。

北米におけるバスケットボールビジネスは概ね、順調に滑り出しているようだ。バスケットボール競技の周辺──ライフスタイル市場も視野に入れた投資である。

通期では、売上収益14-16%(通貨調整後)の増収を見込んでいる。営業利益は3億2,500-3億3,500万ユーロ(約425億7,500-438億8,500万円、同)の見通しだ。