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NIKE,Inc. 2019年5月期第1四半期 連結決算
全地域でプラス成長、増収・増益を達成
シューズがけん引に

update: 2018/10/03

ナイキ、2019年5月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

ナイキ、2019年5月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

NIKE,Inc.(ナイキ社)の2019年5月期(2019年度)の第1四半期(6-8月)連結決算は、全地域でプラス成長し、増収・増益を達成した。苦戦が続いていた主力市場の「North America」(北米)が増収・増益と回復基調にある。

アパレルはサッカーW杯効果もあり2ケタ増

連結売上高は、99億4,800万米ドル(約1兆1,042億2,800万円、1米ドル=111円で換算)、9.7%増と好調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)は44.2%(0.5ポイント増)と微増した。販管費率は30.8%(0.7ポイント減)と減少した。

営業利益は、13億3,400万米ドル(約1,480億7,400万円、同)、20.6%増と2ケタの増益だった。税引前利益も、12億7,000万米ドル(約1,409億7,000万円、同)、18.5%増と2ケタの増益を達成した。四半期利益も、10億9,200万米ドル(約1,212億1,200万円、同)、14.9%増と2ケタの増益だった(表1を参照)。

商品別では、主力の「Footwear」(フットウエア)が売上高60億3,600万米ドル(約6,699億9,600万円、同)、9.9%増とけん引役になった。「Apparel」(アパレル)も29億4,900万米ドル(約3,273億3,900万円、同)、11.2%増と2ケタの伸びで好調に推移した。期中に開催されたサッカーワールドカップのレプリカウエアが貢献したほか、レディスウエアも成長した(表2を参照)。

地域別では中華圏が2ケタの伸び

ナイキ、2019年5月期 第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

ナイキ、2019年5月期
第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

地域別では、前述の通り主力の「North America」が売上高41億4,500万米ドル(約4,600億9,500万円、同)、5.6%増と復調してきた。減益傾向だった損益面でも、EBIT(税引前利払前利益)が10億7,700万米ドル(約1,195億4,700万円、同)、7.5%増と増益に転じている。

日本市場の売上高は前期(2018年5月期)から開示されていない。「Europe,Middle East & Africa」(欧州、中東及びアフリカ)も売上高26億700万米ドル(約2,893億7,700万円、同)、11.2%増。EBITが5億100万米ドル(約556億1,100万円、同)、11.1%増で、2ケタの増収・増益を達成した。

伸び率が最も高いのは「Greater China」(中華圏)で、売上高13億7,900万米ドル(約1,497億3,900万円、同)、24.5%増。EBITも5億200万米ドル(約557億2,200万円、同)、27.4%増と高い伸び率だった。日本を含む「Asia Pacific & Latin America」(アジア・太平洋およびラテンアメリカ)も増収・増益だった。