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主要スポーツ上場6社、2019年3月期 第1四半期まとめ
増収基調の企業が半数を占める

update: 2018/08/20

スポーツ上場6社、2019年3月期 第1四半期(表1)

スポーツ上場6社、2019年3月期
第1四半期(表1)

主要スポーツ上場6社の2019年3月期第1四半期(4-6月)では、増収基調の企業が半数を占めた。利益面では増益と減益が半分に分かれた。決算上の区切りで、春夏商戦は第2四半期も続いているため、途中経過の数値として参考にされたい。

増収・増益はデサント、ゴールドウイン、ゼット

対象にしたのは美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット、グローブライドの6社(順不同)。いずれも2019年3月期の第1四半期決算である。増収を達成したのはデサント、ゴールドウイン、ゼット、グローブライドの4社。増益(経常利益)はデサント、ゴールドウイン、ゼットの3社だった。グローブライドは営業段階で増益を達成した。

ミズノは、減収減益。ランニングシューズやソフトテニスなどスポーツ用品販売事業が国内を中心に苦戦した。サッカースパイクシューズやワークシューズなどが健闘した。ゴルフ事業は下げ止まりの兆しが見られる。スポーツ施設運営受託ビジネスは堅調な推移だった。

デサントは、増収増益。アジアビジネスが売上高186億円(3.1%増)、セグメント利益21億円(2.8%増)とけん引役になった。日本ディビジョンは売上高116億円(0.5%増)、セグメント損失7億9,000万円とやや低調だったが、損失幅は縮小している。アスレチックウエア関連ビジネスが売上高222億円(2.4%増)とけん引役になった。ゴルフウエア関連ビジネスは同70億円(1.2%増)と堅調な推移だった。

ゴールドウインは、2ケタの増収増益だった。主力のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」や「ヘリー・ハンセン」などが好調に推移した。アスレ関連ブランドの「エレッセ」「ダンスキン」なども堅調に推移した。

ヨネックスは、減収減益。引き続きChina市場の在庫調整の影響があったこと、日本市場のテニス用品などの売り上げが減少したことがマイナス要因だった。主力事業のバドミントン用品は、微減だった。

ゼットは、増収増益。主力の卸事業が堅調に推移した。野球関連、卓球、競技シューズ、サッカー関連が堅調な推移だった。グローブライドは、増収減益。前期に営業外収益「受取和解金」2億7,000万円を計上した反動もあり、経常利益は減益となった。