TOP > 財務分析レポート > アシックス、2018年12月期 第2四半期 ...

アシックス、2018年12月期 第2四半期 連結決算
日本や米州が苦戦、減収・減益に

update: 2018/08/06

< 前のページへ1ページ2ページ

中期計画の目標達成のための「アクションプラン」を策定

同社は第2四半期決算の開示と共に、2020年度を最終年度とする中期経営計画「ASICS Growth Plan(AGP)2020」の数値目標を達成するための方針や項目を明示した「アクションプラン」を公表した。「AGP2020」では、売上高5,000億円以上、営業利益率7%以上、ROEが10%以上という数値目標を掲げている。この数値目標を達成するため、具体的な方針や強化分野、取り組み内容を説明している。

「AGP2020の売上高5,000億円は必達の目標だ」と 意気込みを語る 廣田康人社長

「AGP2020の売上高5,000億円は必達の目標だ」と
意気込みを語る
廣田康人社長

具体的には、組織の効率化、メリハリのある資源配分などを掲げる。高い収益性が見込める分野を優先的に強化する計画だ。廣田康人 代表取締役社長COOは、「AGP2020」の目標数値について、「(最終年度の)売上高5,000億円は必達目標だと考えている」と語った。

より精度の高い企画・生産・販売体制を整えるため、好調な「オニツカタイガー」の組織を一本化する。今期中から準備に取り掛かり、来年(2019年)1月から正式に発足する計画だ。そのほか、成長スピードが速くなっているChina市場において、来年1月をめどに上海の地へ、本社機能の一部(商品開発、製造の部隊)を移管する。組織の意思決定のスピードを高めて、より収益性を向上させる狙いだ。2020年度には売上高550億円、営業利益75億円を目指す。

そのほか、収益に貢献してきた北米に力を入れる。ランニングシューズ(パフォーマンスランニング)において、高校生から大学生など若いランナーの新規開拓に力を入れる。2020年度には売上高880億円、営業利益60億円を目指す。コアパフォーマンススポーツ=競技性の高い分野では、テニスシューズやバレーボールシューズなどが強化分野。サッカーシューズやバスケットボールシューズも強化する方針だ。

ECビジネスも成長分野の1つだ。2020年度には売上高320億円、営業利益58億円という目標を掲げる。アパレル事業も強化ポイントの1つ。黒字化を当面の目標とし、2020年度には売上高750億円、営業段階で黒字化を目指す。