主要スポーツ関連小売店5社、本決算まとめ(下)
スポーツカジュアル系商材が健闘
update: 2018/06/26
主要スポーツ関連小売店5社(アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ、メガスポーツ、エービーシー・マート)の本決算をまとめた。競技系分野が伸び悩む中、ファッション要素を伴ったスポーツカジュアル系商材が健闘している。
ウインタービジネスに一服感
対象は上場しているアルペン、ゼビオホールディングス(HD)、ヒマラヤ、エービーシー・マートのほか、非上場だが財務諸表の一部を公表しているメガスポーツの計5社。メガスポーツ以外は部門別売上高を公表している(別表を参照)。
エービーシー・マートは引き続き、主力の「スポーツ」系シューズがけん引役になっている。売上高は1,443億円(8.7%増)と増収基調にある。一部、スポーツ系ブランドのアパレルを扱う店舗もあるが、主力はまだまだシューズである。
アルペンは全般的に苦戦傾向だった。参考までに、今期(2018年6月期)の第3四半期(7-3月)では、一般スポーツ用品が前年を下回った。カジュアルテイストのウエアやシューズの動きが良かったという。ウインタースポーツは前年を下回った。年明け以降の在庫の消化を促進した影響があった。一方、ゴルフ用品は新製品が揃ったこともあり好調な推移だった。
ゼビオホールディングスは各部門が軒並み増収だった。中でも「ゴルフ」カテゴリーが624億円(11.5%増)と2ケタ増だった。「スポーツアパレル(トレーニングウエア他)」も309億円(6.7%増)と堅調な推移だった。
ヒマラヤは「スキー・スノーボード」が41億円(11.0%増)と2ケタ増だった。主力の「一般スポーツ」は493億円(0.8%減)とほぼ前年並み。「アウトドア」が79億円(14.6%増)と健闘した。今期(2018年8月期)の第2四半期(9-2月)では、「アウトドア用品」が9.8%増と引き続き好調だったが、その他の部門は減収だった。(終り)