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adidas、2018年12月期 第1四半期
欧米・アジアが貢献、増収・増益を達成

update: 2018/05/11

アディダス、2018年12月期 第1四半期 財務諸表(表1)

アディダス、2018年12月期
第1四半期 財務諸表(表1)

アディダス(adidas AG)グループの2018年12月期の第1四半期(1-3月)決算は、欧米やアジア地域が堅調に推移し、増収・増益を達成した。売上高総利益率(粗利率)の改善により、収益性が向上した。北米およびアジア・太平洋地域は現地通貨ベースで2ケタの増収だった。

北米とアジア・太平洋が好調に推移

連結の営業収益は55億4,800万ユーロ(約7,212億4,000万円、1ユーロ=130円で換算)、1.9%増。粗利率は51.1%(1.5ポイント増)とさらに改善した。営業利益は7億4,600万ユーロ(約969億8,000万円、同)、17.1%増と2ケタの伸びだった。税引前利益、四半期利益も共に2ケタの増益を達成した(表1を参照)。

アディダス、2018年12月期 第1四半期 地域別売上高(表2)

アディダス、2018年12月期
第1四半期 地域別売上高(表2)

地域別では、主力の「Western Europe」(西欧)が売上高16億300万ユーロ(約2,083億9,000万円、同)、4.4%増と堅調な推移だった。「North America」(北米)は同10億4,000万ユーロ(約1,352億円、同)、5.3%増で増収を達成した(表2を参照)。

「APAC」(アジア・太平洋)地域は売上高18億5,600万ユーロ(約2,412億8,000万円、同)、6.4%増。前期までは「日本」地域の売上高が開示されていたが、第1四半期はアジア・太平洋地域に含まれた表記のため、日本単独の業績数値はない。ロシアやラテンアメリカ、新興市場は減収だったが、売上規模が小さいため、影響は小さい。

通期(2018年12月期)は、営業収益が10%前後の増収で推移する見通しだ。2ケタ増で成長する北米とアジア・太平洋地域がその原動力になる。粗利率も0.3ポイント改善し50.7%に至る計画だ。