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アシックス、2018年12月期 第1四半期
米州と日本が苦戦し、減収・減益に

update: 2018/05/09

アシックス、2018年12月期 第1四半期 財務諸表(表1)

アシックス、2018年12月期 第1四半期
財務諸表(表1)

アシックスの2018年12月期第1四半期(1-3月)決算は、米州と日本が苦戦し、減収・減益に至った。新興マーケットのChinaは約20%増と好調な推移だった。「オニツカタイガー」は25%を超える増収を達成した。

米州・日本の不振、直営店の経費増がマイナス要因に

連結売上高は1,046億円(7.4%減)の減収となった。売上高総利益率(粗利率)は、欧州の売価の改善や利益率の高いDTC(Direct to Consumer)の比率増により47.6%(2.0ポイント増)と改善した。その半面、直営店ビジネスの増加に伴う経費増が影響し、販管費率が増加した(表1を参照)。

アシックス、2018年12月期 第1四半期 分類別・地域別売上高(表2)

アシックス、2018年12月期 第1四半期
分類別・地域別売上高(表2)

地域別では、前述の通り、米州および日本地域が苦戦した。主にランニングシューズの苦戦が影響した。欧州やアジア地域は健闘した。Chinaは15.6%増と好調な推移だった。「オニツカタイガー」シューズは103億円(25.1%増)と好調に推移した。

通期の業績見通しに変更はない。連結売上高は4,250億円(6.2%増)、営業利益が200億円(2.2%増)、経常利益が195億円(10.3%減)、当期純利益120億円(7.5%減)の計画だ。