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スポーツ上場6社、2018年3月期 第2四半期まとめ(上)
各社の業績はまだら模様に

update: 2017/11/13

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スポーツ上場6社、2018年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

スポーツ上場6社、2018年3月期
第2四半期 財務諸表(表1)

スポーツ上場6社(美津濃、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼット、グローブライド=順不同)の2018年3月期(2017年度)第2四半期(4-9月)決算が出揃った。収益に貢献する分野やマーケットを持っている企業は増益を達成した。増収・増益を達成したのは1社(ゴールドウイン)で、増収は4社、増益(経常段階、美津濃=ミズノは黒字回復)は4社だった。

ミズノが黒字回復

各社が依拠する分野やマーケットによって、収益の結果に差が出た。ミズノは苦戦していた米州ビジネスの収益性が回復したほか、国内やアジア・オセアニア地域が堅調だったことから、前年同期の損失計上から一転して、黒字回復を果たした。ランニングシューズの苦戦で、フットウエアが伸び悩んだが、アパレルやサービス(スポーツ施設運営など)が健闘した。

ミズノの日本ディビジョンは、競技系が好調だった。サッカーの新スパイクシューズ「レビュラ」が好調なスタートを切ったほか、施設受託ビジネスも好調を持続している。苦戦していたゴルフビジネスも改善した。ランニングシューズの苦戦もあり減収となったが、効率性が改善した。

特に、売上規模を拡大しようと考えているのがアジア・オセアニア。収益は横ばいだったが、ゴルフのカスタムクラブ、中国市場では卓球用のシューズが健闘した。改善すべき点はランニングシューズ。「トレンドの変化をとらえきれなかったこと」(水野明人 代表取締役社長)が反省点だという。しかし、「市場自体は悪くない」(水野社長)と分析しており、今後は企画の精度や受発注の効率化を推し進める。