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アシックス、2017年12月期 第3四半期
欧米・日本が苦戦、微減収・減益に

update: 2017/11/09

アシックス、2017年12月期 第3四半期 財務諸表(表1)

アシックス、2017年12月期
第3四半期 財務諸表(表1)

アシックスの2017年12月期(2017年度)の第3四半期(1-9月)決算は、欧米・日本が苦戦し、微減収・減益になった。アジアやアセアン地域は好調な推移だった。利益面では米州およびオセアニア・東南アジア地域が貢献した。

米州は増益、アジア地域が堅調な推移

連結売上高は3,102億円(0.7%減)でほぼ前年同期比並みだった。営業利益は244億円(17.2%減)と減益になった。経常利益は257億円(4.0%減)の減益。四半期利益は158億円(15.4%減)だった(表1を参照)。

売上規模の最も大きい「日本」は、売上高923億円(1.6%減)、営業利益64億円(12.2%減)で減収減益だった。ランニングシューズは堅調だったが、ウエアが低調だった。「米州」は同823億円(5.6%減)、営業利益43億円(151.8%増)で減収増益。ランニングシューズ・ライフスタイルシューズが低調だったが、利益面では原価や経費の削減が奏功し、増益を達成した。「欧州」(EMEA)は同811億円(4.5%減)、営業利益72億円(25.5%減)で、減収減益だった。ランニングシューズが低調だった。

アシックス、2017年12月期 第3四半期 部門別売上高(表2)

アシックス、2017年12月期
第3四半期 部門別売上高(表2)

「オセアニア/東南アジア・南アジア」は同212億円(15.8%増)、営業利益34億円(7.7%増)で、増収増益を達成した。ランニングおよびライフスタイルシューズが貢献した。「東アジア」は同391億円(14.8%増)、営業利益55億円(8.2%減)で、増収減益だった。ライフスタイルシューズ、ランニングシューズが好調だった(表2を参照)。

主なシューズのカテゴリー別売上高では、主力の「ランニングシューズ」が1,777億円(0.7%増)と微増した。「トレーニングシューズ」「オニツカタイガー」は健闘したが、「コアパフォーマンススポーツ」「アシックスタイガー」は苦戦した。

通期見通しに変更はない。連結売上高4,200億円(5.2%増)、営業利益220億円(13.6%減)、経常利益210億円(10.3%減)の増収・減益の計画だ。