エスエスケイ、2017年7月期
構造改革が奏功し、増収増益を達成
update: 2017/11/01
スポーツ卸のエスエスケイ(大阪)の2017年7月期決算(非上場)は、主力のフットウエアや野球、サッカーなどが健闘し、増収増益を達成した。数年来、進めてきた構造改革の効果も表れた。前期、前々期(2015年7月期)に続く増収増益で、3期連続の増収増益を達成した。
3期連続の増収増益に
売上高は538億2,600万円(2.1%増)。営業利益は12億200万円(189.7%増)と大幅な改善となった。売上高総利益率(粗利率)が18.4%、0.9ポイント改善したこと、販管費率が16.2%、0.5ポイント削減されたことも収益の改善に貢献した。
粗利率は、自社品の好調が後押しして、0.9ポイント改善した。構造改革の効果が表れ販管費率が減少。粗利率が改善したことで、利益幅が拡大した(表1参照)。各段階で利益がプラスになった。
粗利率の改善には、年間12回転という“回転率”の向上が大きく貢献しているようだ。スポーツ卸として、取引先の小売店に対し消化率の高い商材を積極的に提供することで、商品回転率を高めることができた。その結果、値引き販売に伴う評価損の軽減が進み、収益性の向上につながった。
部門別では、主力の「フットウェア」(シューズ)が195億円(9.8%増)と好調な推移だった(表2参照)。「ナイキ」「アディダス」「プーマ」などの外資系ブランドを中心としたライフスタイル系シューズも貢献したようだ。中でも「アディダス」が高い成長率だったほか、「ナイキ」も堅調だった。「プーマ」は昨年並みだったようだ。「ニューバランス」のサッカーはこれからの状態だが、伸び代があると期待を掛けている。