キャロウェイゴルフ、2017年12月期　第2四半期
全地域でプラス成長、増収増益に

update: 2017/09/13

CALLAWAY GOLF COMPANY（キャロウェイゴルフ社）の2017年12月期第2四半期（上半期：1－6月）の決算は、全地域でプラス成長を達成し、増収増益になった。新製品クラブ「エピック」がけん引役になった。日本市場も2ケタの増収で、国内シェアも高まった。

ウッドがけん引役、日本市場も2ケタ増

第2四半期（1－6月）の連結売上高は、6億1,300万米ドル（約686億5,600万円、1米ドル＝112円で換算）、18.1％増と2ケタの増収を達成した。営業利益は9,300万米ドル（約113億4,600万円、同）、40.9％増と大幅に改善した。税引前利益は8,600万米ドル（約96億3,200万円、同）、14.7％増と好調に推移した（表1を参照）。

アイテム別では、主力の「Woods」（ウッド）が売上高1億9,600万米ドル（約219億5,200万円、同）、36.9％増とけん引役になった。新製品クラブの「エピック」が好調だったようだ。そのほか「Golf balls」（ゴルフボール）が同1億2,600万米ドル（約141億1,200万円、同）、76.5％増と好調に推移した。アクセサリー類も9.7％増と堅調だった。「Irons」（アイアン）は同1億4,100万米ドル（約157億9,200万円、同）、11.7％減と苦戦した。

地域別では、主力の「United States」（米国）が同3億4,800万米ドル（約389億7,600万円、同）、21.2％増と好調だった。「Europe」（欧州）は同8,600万米ドル（約96億3,200万円、同）、15.1％増と2ケタの増収だった。「Rest of Asia」（日本を除くアジア）は同4,200万米ドル（約47億400万円、同）、18.5％増と健闘した（表2を参照）。

世界シェア第2位の「Japan」（日本）は、売上高9,436万米ドル（約105億6,832万円、同）、18.2％増と好調に推移した。昨年7月より、TSIグルーヴアンドスポーツ社との間で、ジョイントベンチャーを立ち上げ、「キャロウェイ」ブランドのアパレルや帽子、シューズなどのライセンス展開を始めた。強いアパレル企画力と小売機能に期待を寄せている。

財務面では、売上高総利益率（粗利率）が1.3ポイント改善したほか、販管費率が0.9ポイント低下し、利益率が向上した。四半期利益は法人税の増加で減少した。商品回転率は0.4ポイント改善し、3.5回転に。自己資本回転率は資本比率の増加により減少した。借入金はほぼゼロに等しく、財務状況に深刻な点は見当たらない（表1を参照）。