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外資系スポーツメーカー、第2四半期決算まとめ
各社、地域間で明暗分かれる

update: 2017/09/01

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アンダーアーマーが損失を計上

アンダーアーマーは主力の北米市場の収益性が悪化した影響で、税引前損益1,300万米ドル(約14億5,600万円、1ドル=112円で換算)を計上した。Asia-Pacific(アジア・太平洋)地域は増収増益と健闘したものの、損失の穴埋めには至らなかった。

連結売上の約77%を占める北米市場。好調な時は問題ないが、収益性が悪化するとそのマイナスの影響も大きくなる。リスクヘッジのために、アジアやラテンアメリカなど他地域の収益を拡大することが当面の課題と言えるだろう。

ナイキ、増収増益を継続

ナイキ社、2017年5月期 財務諸表(表2)

ナイキ社、2017年5月期
財務諸表(表2)

ナイキ社は増収増益基調を続けている。2017年5月期の連結売上高は、343億5,000万米ドル(約3兆7,785億円、1米ドル=110円で換算)、6.1%増だった。2位のアディダスを大きく引き離して、世界1位の座を堅持している。

営業利益は47億4,900万米ドル(約5,223億9,000万円、同)、5.5%増。税引前利益は48億8,600万米ドル(約5,374億6,000万円、同)、5.7%増といずれも2ケタの売上比率で、高い収益性を保っている。

懸念材料と言えば、Western Europe(西欧)およびCentral & Eastern Europe(中央・東欧)の利益が減少している点。そのほかの地域では増収増益を達成している。日本ディビジョンも増収増益だった。