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外資系スポーツメーカー、第2四半期決算まとめ
各社、地域間で明暗分かれる

update: 2017/09/01

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外資系スポーツメーカー、2017年12月期 第2四半期まとめ(表1)

外資系スポーツメーカー、2017年12月期
第2四半期まとめ(表1)

主要な外資系スポーツメーカーの2017年度の第2四半期(1-6月、上半期)決算が出揃った。対象のメーカーはアディダス、プーマ、アンダーアーマーの3社(順不同)。決算期は異なるが、5月末に本決算を迎えたナイキ社の2017年5月期業績も参考に列挙している。アディダス、プーマ、ナイキは増収・増益基調だったが、アンダーアーマーは主力の北米市場の苦戦が影響し、損失を計上するに至った。

欧州組が健闘を見せる

アディダスの第2四半期は、全地域で増収を達成し、好調な推移だった。連結売上高は、104億8,500万ユーロ(約1兆3,420億8,000万円、1ユーロ=128円で換算)、19.7%増と2ケタの増収だった。営業利益は11億4,200万ユーロ(約1,461億7,600万円、同)、20.2%増と2ケタの増益だった。

主力のWestern Europe(西欧)地域を筆頭に、North America(北米)も高い成長率だった。Greater China(中華圏)も北米に次ぐ成長を達成したほか、Japan(日本)も売上高5億6,200万ユーロ(約719億3,600万円、同)、19.1%増と好調に推移した。

プーマの第2四半期は、連結売上高が19億7,300万ユーロ(約2,525億4,400万円、1ユーロ=128円で換算)、17.6%増と2ケタの増収を達成した。営業利益(EBIT)は1億1,300万ユーロ(約144億6,400万円、同)、113.5%増で大幅な増益だった。

地域別では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が7億9,900万ユーロ(約1,022億7,200万円、同)、18.4%増と2ケタ増。「Americas」(米州)が7億100万ユーロ(約897億2,800万円、同)、16.1%増、「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)が4億7,200万ユーロ(約604億1,600万円、同)、18.5%増と共に好調な推移だった。