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ダンロップスポーツ、2017年12月期 第2四半期
海外ビジネスが健闘、微減収・増益に

update: 2017/08/24

ダンロップスポーツ、2017年12月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ダンロップスポーツ、2017年12月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ダンロップスポーツの2017年12月期第2四半期(上半期)決算は、国内事業が苦戦したこともあり微減収となったが、海外ビジネスが健闘したほか、為替の影響が減少したこともあり、増益を達成した。

利益が大幅な増加

前年度(2016年12月期)から国際会計基準(IFRS)に移行した影響で、日本会計基準だった昨年度との単純比較ができない。別表にて、比較の対象として掲載している日本会計基準の前年度の第2四半期数値を参考にされたい。

当第2四半期の売上収益は0.7%減と微減だった。主力のゴルフクラブが苦戦したが、ゴルフボールが健闘した。テニス用品、ウェルネスは増収を達成した。国内事業は、主力のゴルフクラブが苦戦した。ゴルフクラブ、ゴルフボールともに健闘したのが海外市場。北米やアジア、豪州などが増収を達成した。今期は主力のゴルフクラブ「ゼクシオ」の新作が発売されない“裏年”に該当するが、微減収・増益と健闘した。

ダンロップスポーツ、2017年12月期 第2四半期 製品・地域別売上収益(表2)

ダンロップスポーツ、2017年12月期
第2四半期 製品・地域別売上収益(表2)

会計基準が替わったが、各指標に大きな変化はない。D/Eレシオがやや改善したほか、手元流動性歩率も微増している。商品回転率は2.7回転と前年同期比並みだった。資本の回転率もほぼ同水準である。

営業利益は、材料費が増えたものの原価が改善され、為替も有利に働いたことから、プラスに転じた。経常利益に該当する税引前利益は、為替差益が発生したことにより、大幅な増益となった。

通期は増収・減益を計画している。製品別では、ゴルフクラブ・ボールを中心に増収の計画だ。過去の事例では、今年の第4四半期に「ゼクシオ」の新しいモデルが発売されることが予想される。こうした取り組みを盛り込んだ計画数値とも読み取れる。