adidas Group 2017年12月期 第2四半期決算
全セグメントでプラス成長、増収増益に

update: 2017/08/17

adidas Group の2017年12月期第2四半期（上半期）連結決算は、全セグメントでプラス成長を果たし、増収増益を達成した。引き続き、主力のWestern Europe（西欧）地域が好調だったほか、North America（北米）が高い成長を示した。Greater China（中華圏）も北米に次ぐ成長度で、Japan（日本）地域も増収増益と好調な推移だった。

日本ディビジョンは、増収増益に

グループの売上高は、104億8,500万ユーロ（約1兆3,420億8,000万円、1ユーロ＝128円で換算）、19.7％増と2ケタの増収を達成した。営業利益は11億4,200万ユーロ（約1,461億7,600万円、同）、20.2％増と好調な推移だった。税引前利益も11億3,100万ユーロ（約1,447億6,800万円、同）、18.8％増と2ケタの増益だった（表1を参照）。売上高総利益率（粗利率）は49.9％（0.1ポイント増）と改善した。販売管理費率が1.7ポイント低下したこともあり、利益も増加した。

主力の「西欧」は、売上高29億4,400万ユーロ（約3,768億3,200万円、同）、12.0％増と2ケタの増収を達成した。「北米」は20億100万ユーロ（約2,561億2,800万円、同）、32.1％増と高い成長率だった。「中華圏」は18億5,500万ユーロ（約2,374億4,000万円、同）、28.2％増と好調に推移した。

そのほか、「Russia/CIS」（ロシア、独立国家共同体）が3億4,100万ユーロ（約436億4,800万円、同）、10.0％増と復調した。「Latin America」（ラテンアメリカ）も8億9,500万ユーロ（約1,145億6,000万円、同）、15.8％増と増収に転じた。「MEAA」（中東・アフリカ・その他アジア地域）は14億9,100万ユーロ（約1,908億4,800万円、同）、17.1％増と2ケタ増を達成した。

「日本」は、売上高5億6,200万ユーロ（約719億3,600万円、同）、19.1％増と好調な推移だった。粗利率は52.4％（2.4ポイント増）と改善した。セグメント利益（営業利益）は1億4,800万ユーロ（約189億4,400万円、同）、46.5％増と大幅な増益だった。「アディダス」ブランドが17％増（現地通貨ベース）で、ランニング・トレーニング、「アディダスオリジナルス」「アディダスネオ」が好調だった。フットボール（サッカー）が2ケタ近い成長だったほか、「リーボック」の売り上げが12％増と好調だった。

通期の業績見通しを上方修正している。連結売上高の伸び率は、前回公表時の数値（12－14％増）を17－19％増へ修正した。営業利益の伸び率は、前回公表時の数値（13－15％増）を24－26％増へ上方修正した。税引前利益も、13－15％増だった見通しを26－28％増に改めている。