TOP > 財務分析レポート > ゼビオホールディングス、2017年3月期 ...

ゼビオホールディングス、2017年3月期
競技スポーツが堅調、微増収増益に

update: 2017/05/19

ゼビオ、2017年3月期 財務諸表(表1)

ゼビオ、2017年3月期
財務諸表(表1)

ゼビオホールディングスの2017年3月期(2016年度)の連結決算は、主力の競技スポーツやスポーツアパレルが堅調に推移し、微増収・増益となった。ウィンタースポーツは苦戦したが、ゴルフはほぼ前年並みだった。

スポーツアパレルも健闘

主力の一般競技スポーツおよびスポーツアパレルが堅調だったが、ウィンタースポーツが雪不足の影響で苦戦した。ゴルフやアウトドアは微減で、ほぼ前年並みだった(表2を参照)。

ゼビオ、2017年3月期 部門別売上高(表2)

ゼビオ、2017年3月期
部門別売上高(表2)

期末の店舗数は、743店(41増、20減)。70店で改装を、16店で業態変更を実施した。既存店ベースの売上高は、ゼビオが1.3%減、ビクトリアが1.8%増だった。総売り場面積は19万3,193坪(2.4%増)とさらに拡大した。

新製品の早期立ち上げ、商品管理の徹底を進めた結果、売上高総利益率(粗利率)は1.2ポイント改善した。販管費率は増加したが、粗利率の増加が上回り、増益を達成した形だ。利益は各段階で2ケタ増だった。

商品回転率は0.2ポイントの減少。その影響で、粗利率は改善したが交差比率が低下した。資本回転率は前年並みの水準だった。流動性指標は安定している。手元資金も潤沢で、当面の不安材料は見当たらない。

通期は、連結売上高2,300億円、営業利益89億円、経常利益90億円で増収増益を目指す。粗利率は横ばい、販管費率を削減する計画だ。