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2017年3月期 連結決算③
ゴールドウイン──アウトドアビジネスがけん引し、増収増益に

update: 2017/05/18

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ゴールドウイン、2017年3月期 財務諸表(表1)

ゴールドウイン、2017年3月期
財務諸表(表1)

ゴールドウインの2017年3月期(2016年度)の連結決算は、主力のアウトドアビジネスが引き続き好調で、増収増益を達成した。「チャンピオン」ブランドの事業譲渡など減収要因があった中、既存事業でカバーした形だ。

直営店を中心に店頭売りが好調

連結売上高は609億円(2.0%増)で、7期連続の増収。営業利益は39億円(24.9%増)で、9期連続の増益だった。また、経常利益は45億円(9.5%増)で、4期連続して過去最高益を更新した。

前述の通り、けん引役になっているのは主力のアウトドアビジネスだ(表2を参照)。「ザ・ノース・フェイス」を筆頭に「ヘリーハンセン」などが成長エンジンになっている。春夏・秋冬の各シーズンを通して直営店を中心に店頭売りが好調だった。新規店舗が増えている面もあるが、既存の伸びも大きい。

ゴールドウイン、2017年3月期 ブランド別売上高(表2)

ゴールドウイン、2017年3月期
ブランド別売上高(表2)

また、アスレチックビジネスでも、「カンタベリー」や「ダンスキン」「ブラック&ホワイト」などが健闘した。「カンタベリー」は前年のラグビーワールドカップ特需の影響を受けずに、5%弱の増収だった。「ブラック&ホワイト」は姉妹ブランドの「アンパスィ」が貢献した。

期末の直営店の数は136店(12増、7減)。既存店では、関東圏の伸び率が高かったという。売り上げに占める自主編集売り場の比率は、54%(2ポイント増)に高まった。