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ヨネックス、2017年3月期 連結決算
アジアが上乗せされ、増収増益に

update: 2017/05/11

ヨネックス、2017年3月期 財務諸表(表1)

ヨネックス、2017年3月期
財務諸表(表1)

ヨネックスの2017年3月期連結決算は、アジア市場の売り上げが上乗せされ、増収増益になった。主力のバドミントンビジネスが2ケタ増とけん引役になった。テニスビジネスも堅調な推移だった。

当期業績を上方修正

当期(2017年3月期)の個別の業績見通しを上方修正した。円高による国内向けの輸入コストが低減するなどして、収益性が改善した。新潟・長岡市の新設工場への設備投資に伴う国庫補助金収入2億6,900万円を計上したことも後押しした。連結売上高が491億円(9億円増)、営業利益が21億円(4億5,000万円増)、経常利益が23億円(6億5,000万円増)とそれぞれ上振れした。

売上高総利益率(粗利率)が0.7ポイント改善し、43.9%になった。これは、円高により日本向けの輸入商材のコストが低減したことによるもの。販管費率も微減し、利益が2ケタの増益となった(表1を参照)。

ヨネックス、2017年3月期 部門別売上高(表2)

ヨネックス、2017年3月期
部門別売上高(表2)

部門別売上高(スポーツ関連事業)では、主力の「バドミントン関連」が358億円(18.4%増)と好調に推移した。「テニス関連」も79億円(6.2%増)と堅調な推移だった。「ゴルフ関連」は2ケタ減と苦戦傾向だった(表2を参照)。

財務面では、流動性指標において改善が見られる。D/Eレシオは有利子負債がやや増加したため数値が高まったが、正常値と言われる0.3倍以内にとどまっている。手元流動性資金も1.9カ月と潤沢だ。

通期の業績は、連結売上高が650億円(6.5%増)、営業利益が44億円(6.1%増)、経常利益が44億円(14.6%増)を計画している。