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ヒマラヤ、2017年8月期 第2四半期
増収するも、粗利減などで損失を計上

update: 2017/04/10

ヒマラヤ、2017年8月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ヒマラヤ、2017年8月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ヒマラヤの2017年8月期第2四半期は、増収するも売上高総利益(粗利)が減少するなどし、損失を計上した。各部門では増収を達成したほか、販管費率も減少したが、粗利率が低下し、利益を確保するには至らなかった。

冬商戦が苦戦、在庫処理が増加

売上高は5億4,200万円下方修正した。これは、1月上旬までの暖冬によるウインターや冬物アパレル、雑貨などの販売が苦戦した影響による。それに伴い、在庫消化を目的とした値下げロスが発生し、粗利率が1.8ポイント低下した。販管費率も削減したが、粗利率の低下をカバーするまでには至らなかった(表1を参照)。

第2四半期の利益面も同様の理由で当初、営業利益が1億2,000万円、経常利益が1 億5,000万円、四半期純利益が2,000万円の計画だったが、いずれも損失を計上するに至った。また通期では、期首の計画になかった3店舗の退店が影響し、当初業績は計画を下回るという。

ヒマラヤ、2017年8月期 第2四半期 部門別増減率(表2)

ヒマラヤ、2017年8月期
第2四半期 部門別増減率(表2)

部門別売上高では軒並み前年比を上回った。ウインタービジネスはシーズン後半の気温低下・降雪により購買が促進された結果、2ケタ増となった。アウトドア用品はアパレルのタウンユースが伸びたことで好調だった。

財務面では、商品回転率が在庫処理の増加で0.3ポイントが増えた。粗利率は低下したが、交差比率は増加した。流動性指標はD/Eレシオが微増、自己資本比率が低下した。手元流動性比率はやや改善している。

通期見通しも下方修正している。当初、増収・利益確保を目指していたが、上期の影響や前述の退店が影響し、微減収・損失計上に改めた。