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PUMA 2016年12月期 連結決算
シューズがけん引し、増収増益に

update: 2017/02/15

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PUMA、2015年12月期 財務諸表(表1)

PUMA、2015年12月期
財務諸表(表1)

PUMAの2016年12月期連結決算は、シューズがけん引役になり増収増益を達成した。アパレルも堅調な推移で収益に貢献した。地域別では、EMEA(欧州、中東、アフリカ)およびAsia/Pacific(アジア・太平洋)が好調に推移した。

欧州、アジアが好調な推移

連結売上高は36億2,600万ユーロ(約4,423億7,200万円、1ユーロ=122円で換算)で7.1%増だった。営業利益(EBIT)が1億2,700万ユーロ(約154億9,400万円、同)で32.3%増、税引前利益が1億1,800万ユーロ(約143億9,600万円、同)で38.8%増、当期純利益は6,200万ユーロ(約75億6,400万円、同)で67.6%増。各利益は、2ケタ減益だった前期から一転して2ケタ増になった。

増収のエンジンになったのは、同社が最も重視しているFootwear(シューズ)で、16億2,700万ユーロ(約1,984億9,400万円、同)、8.0%増と堅調に推移した。粗利率も42.5%(1.3ポイント増)と増加した。

PUMA、2016年12月期 部門別売上高(表2)

PUMA、2016年12月期
部門別売上高(表2)

地域別では、EMEA(欧州、中東、アフリカ)が13億8,200万ユーロ(約1,686億400万円、同)で9.9%増と好調な推移だった。特にフランス、ドイツ、オーストリア、スイスが好調だった。また、ロシアや南アフリカも好調な推移だった。Americas(米州)は13億3,900万ユーロ(約1,633億5,800万円、同)で2.2%増だった。Asia/Pacific(アジア・太平洋)は9億400万ユーロ(約1,102億8,800万円、同)で10.5%増だった。2ケタ増でけん引役になったのがChinaで、日本および韓国は成長が難しいマーケットだと見ていて、売り上げも安定した推移だった。

商品別では、Footwearが16億2,700万ユーロ(1,984億9,400万円、同)、8.0%増とけん引役になった。アパレルは13億3,300万ユーロ(約1,626億2,600万円、同)で7.2%増、アクセサリー類は6億6,600万ユーロ(約812億5,200万円、同)、4.7%増と堅調な推移だった。