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NIKE.Inc, 2017年5月期 第2四半期
増収するも、コスト増の影響で減益に

update: 2016/12/26

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ナイキ、2017年5月期 第2四半期 財務諸表

ナイキ、2017年5月期
第2四半期 財務諸表

NIKE.Inc,(ナイキ社)の2017年5月期第2四半期(2016年度上期)は、増収を達成するも、製品コストの増加や為替の影響などにより減益に至った。主力アイテムのFootwear(シューズ)が引き続き堅調だった。地域別では、主力のNorth America(北米)が堅調だったほか、日本などアジア市場が好調な推移だった。

シューズがけん引役に

連結売上高は、172億4,100万米ドル(約1兆9,654億7,400万円、期末の為替レート1米ドル=114円で換算)、7.1%増と順調に拡大した。売上高総利益率(粗利率)が売上原価の増加で44.9%(1.7ポイント減)と減少した。その影響で利益が目減りした。四半期純利益は支払税額が減ったため、増加に転じた。減益の結果だったが、各利益は売上比率において2ケタ台を維持している。

商品回転率は3.9回転と前年同期比並みだった。資本回転率はやや改善している。自己資本比率がやや減少した。D/Eレシオがやや増加しているが、手元流動性資金は2カ月分あり、資金面での不安材料は見当たらない。コスト増が利益を圧迫した形だが、依然高い水準の収益性を保っている(表1参照)。

部門別の売上高では、主力のFootwear(シューズ)が102億9,400万米ドル(約1兆1,735億1,600万円、同)、6.0%増とけん引役になった。Apparel(アパレル)も堅調で、50億8,400万米ドル(約5,795億7,600万円、同)、8.1%増と好調だった(表2参照)。