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アコーディア・ゴルフ、2017年3月期 第2四半期
ゴルフ場売却や来場者数減の影響で、減収減益に

update: 2016/11/28

アコーディア・ゴルフ、 2017年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

アコーディア・ゴルフ、
2017年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

アコーディア・ゴルフの2017年3月期第2四半期(4-9月)連結決算は、保有ゴルフ場の売却や天候不順などの影響でゴルフ場への来場者数が伸び悩んだこともあり、減収減益となった。粗利益率に相当する営業総利益率は0.1ポイントの減少。販管費率が増加したことで、減収に至った。

全体的に伸び悩む

国内のゴルフ場入場者数は、夏場の天候不順が影響し前年同期比2.5%減だったという。同社が運営するゴルフ場入場者数は、4-8月の5カ月間で前年同期比0.3%となり、ほぼ前年並みだった。国内ゴルフ練習場の入場者数は同0.1%減(4-8月の5カ月間)だったが、同社のゴルフ練習場では同2.8%増(同)と堅調な推移だった。

アコーディア・ゴルフ、 2017年3月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

アコーディア・ゴルフ、
2017年3月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

期末の運営ゴルフ場は135カ所(3減)、練習場は26カ所(増減なし)。運営ゴルフ場への入場者数は440万人(5万人減)。5月以降、降雨や台風などの影響で入場者数が伸び悩んだ。7月は好天に恵まれ、2ケタ増の来場者数になったが、8月以降は前年を割り込んだ。

部門別売上高は、「レストラン」が1.5%増と堅調だった。主力の「ゴルフ場運営」は2.2%減とやや下がった(表2参照)。「ゴルフ用品販売」は4.9%減と苦戦した。

販売管理費の増加は、ポイント経費増および広告宣伝費の増加によるもの。商品回転率は0.1ポイント低下した。資本回転率はほぼ前年並みだった。D/Eレシオがやや低下している。自己資本比率が増加するなど改善が見られる。

通期見通しは修正していない。連結売上高は487億円(0.3%増)、営業利益が73億円(0.1%減)、経常利益が73億円(10.3%減)の計画だ。今後は、女性やシニア向けなど新しいゴルフスタイルの提案に力を入れるほか、収益最大化のためゴルフ場運営の効率化を進める。