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ヨネックス、2017年3月期 第2四半期
アジアビジネスが貢献、増収増益に

update: 2016/11/08

ヨネックス、2017年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ヨネックス、2017年3月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ヨネックスの2017年3月期第2四半期(上期)連結決算は、アジアビジネスが順調に推移したこともあり、増収増益を達成した。売上高総利益率(粗利率)が改善したほか、販管費率も微減した。

地域で格差が表れる

円高による為替差損も発生したが、2016年4月からアジアの中国子会社において、バドミントンおよびテニス用品の直接販売を開始したこともあり、売り上げが伸びている。なお中国販売子会社は12月期決算のため、前年度は4-6カ月の3カ月間が連結対象だった。今期は1-6月の6カ月間が対象になっている。

ヨネックス、2017年3月期 第2四半期 セグメント別売上高(表2)

ヨネックス、2017年3月期
第2四半期 セグメント別売上高(表2)

アジアでは、バドミントンおよびテニス用品が計画通りに推移した。台湾の販売子会社ではバドミントンのラケットを開発し、販売を強化した。その効果もあり、堅調な推移だった。売上高は88億5,400万円(241.5%増)、セグメント(営業)利益が12億8,300万円(129.5%増)と増収増益を達成した(表2参照)。

主力の日本市場は、ほぼ横ばいの売上推移だった。バドミントン、テニスを主体に堅調で、営業利益は増益を達成した。北米、ヨーロッパは減収減益傾向で、苦戦傾向だった。

財務面では、商品回転率が0.4ポイント改善し4.8回転に増加した。粗利率も2.4ポイント増と改善した。資本回転率も上昇している。自己資本比率が低下しているが、これは資産の増加に伴う相対的な要因によるもので、自己資本の額自体は増加している。

通期見通しはアジアビジネスの好調を踏まえ、上方修正した。連結売上高は15億円増の610億円、営業利益は8億円増の45億円、経常利益は2億8,000万円増の40億円を計画している。