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エスエスケイ、2016年7月期
各カテゴリーが伸び、増収増益を達成

update: 2016/10/18

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エスエスケイ、2016年7月期 財務諸表(表1)

エスエスケイ、2016年7月期
財務諸表(表1)

スポーツ卸のエスエスケイ(大阪)の2016年7月期決算(非上場)は主力のフットウエアをはじめ、各カテゴリーでプラス成長し、増収増益を達成した。前期(2015年7月期)に続く増収増益。アスレチック(競技)およびライフスタイルの両分野で増収を達成した。

主力のフットウエアがけん引役に

売上高は527億円(8.0%増)、営業利益が4億1,500万円(65.1%増)。売上高総利益率(粗利率)は、在庫管理の厳格化が進んだことで0.1ポイント改善し、17.5%となった。販管費率が減少し、粗利率が改善したことで、利益幅が拡大した(表1参照)。経常利益では為替差益がプラスになった。

エスエスケイ、2016年7月期 部門別売上高(表2)

エスエスケイ、2016年7月期
部門別売上高(表2)

粗利率の改善には、「仕入在庫予算管理制度の導入も貢献している」(佐々木恭一 代表取締役社長)という。商品回転率を基軸に売り上げを管理しているそうで、効率性・収益性の向上につながっている。期中の商品回転率は12回転と高い水準にある。平均棚卸資産は36億2,200万円。交差比率は210である。売り上げを作れていたが、過剰な商材もあるそうで、「粗利よりも商品回転率を重視」(寿円佳宏 常務取締役事業推進本部長)して、収益確保を目指す方針のようだ。

部門別では、主力の「フットウェア」(シューズ)が200億円(5.2%増)と好調だった(表2参照)。当初目標4.5%増の伸び率を上回った。外資系ブランドを中心としたスニーカー需要が後押ししたようだ。「ナイキ」「アディダス」「プーマ」はいずれも2ケタ増だった。今期は「緩やかな成長を目指す。低・中価格帯の定番商品をフォローし、メーカーの協力を得て、様々な商品を展開していきたい」(久本浩三 常務取締役営業統括本部長)。また今期から、色々な面で修正すべき点が見受けられたので、シューズ事業部を新設」(久本常務)している。

「アパレル」も114億円(7.5%増)と好調な推移だった。「ウエルネス&アウトドア」が41億円(19.2%増)と当初計画から大幅に増加した。アスレチックスポーツもライフスタイルスポーツも、軒並み堅調な推移だった。