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エービーシー・マート、2017年2月期 第2四半期 連結決算
出店が順調に進み、増収・微増益を達成
サンダルが好調に推移

update: 2016/10/06

エービーシー・マート、2017年2月期 第2四半期 財務諸表(表1)

エービーシー・マート、2017年2月期
第2四半期 財務諸表(表1)

エービーシー・マートの2017年2月期第2四半期連結決算は、出店が順調に進んだこともあり、増収・微増益を達成した。引き続き、主力のスポーツシューズ類が堅調だった。サンダルが好調に推移したことで、既存店の客数が9四半期ぶりにプラスへ転じた。海外では台湾市場が好調だった。

スポーツシューズがけん引役に

エービーシー・マート、2017年2月期 第2四半期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2017年2月期
第2四半期 品目別売上高(表2)

売り上げの伸び率は落ち着きつつあるほか、利益の伸び率はほぼ前年と同じ水準だった。四半期利益は、前期に計上した特別損失が当期はないため、その分増益となった(表1参照)。期末の総店舗数は1,106店(出57)。国内は879店(退3、改装18)、海外は韓国が188店(出20、退4)、台湾が35店(出4、退1)、米国が4店。

国内売上高は943億3,800万円(5.0%増)と堅調だった。海外は円高の影響もあり、韓国が212億6,500万円(0.8%減)。台湾は18億8,200万円(8.6%増)と堅調だった。米国は62億3,000万円(21.1%減)で、第1四半期(1-3月)の暖冬が影響した。なお現地通貨ベースでは、アジア2カ国の売上高は2ケタ増だった。

品目別では、主力の「スポーツ」が703億円(6.4%増)と堅調な推移(表2参照)。「レザーカジュアル」が2ケタ減と苦戦した。「サンダル」が57億円(14.0%増)と2ケタ増になり、売上規模で「ビジネス」を超えた。「レディース」「ビジネス」は苦戦傾向だった。

財務面の不安材料は見当たらない。売上高総利益率(粗利率)が微減しているが、販管費率も下がった。商品回転率は前年同期と変わらず、交差比率もほぼ横ばいである。手元流動性資金(現金)が潤沢で、手元流動性比率は5.0カ月と高い水準にある。D/Eレシオも無視していい低い値だ。

通期の業績見通しは、売上高を当初より25億円減の2,405億円と下方修正した。通期の出店は当初目標から13店多い63店に増える。商材では引き続き「スポーツ」を主力に強化・拡大を図る。