アルペン、2017年6月期 連結決算
暖冬で冬物が苦戦、増収するも減益に
update: 2016/09/07
スポーツ小売店、アルペンの2017年6月期連結決算は、暖冬の影響で冬物が苦戦し、増収を達成したが減益に至った。最終損益は18億円の損失になった。暖冬の影響でウインタービジネスが苦戦したことが大きく影響した。ほかの一般スポーツやゴルフは堅調な推移だった。
ウインタービジネスが足を引っ張る
連結売上高は2,236億円と増収を達成した。主力の一般スポーツ業態「スポーツデポ」および「ゴルフ5」が堅調だった(別表参照)。ウインタービジネスが記録的な暖冬の影響で、23%減と苦戦した。ランニングやフィットネス、サプリメント関連は引き続き堅調な推移だった。ゴルフ関連も販促効果がプラスに働いた。
期末の店舗数は434店(3店増)。「スポーツデポ」が148店(出9、退1)、「ゴルフ5」が204店(出8、退7)、「アルペン」が68店(退10)、「ミフト」が14店(出6、退2)。ウインター業態「アルペン」の退店が多くなった。
営業利益は販売管理費の抑制により、前年並みを確保した。経常利益は営業外費用(デリバティブ評価損、為替差損等)がかさみ、減益に至った。また当期損益は、特別損失の計上により、当期損失を計上した。
財務面では、売上高総利益率(粗利率)は前年並みだったが、商品回転率が微減した影響で、交差比率が低下した。自己資本が減少した影響で回転率がやや高まった。総資本回転率は微減した。手元流動性資金が増加し、手元流動性比率が1.1と改善した。有利子負債がやや増加した影響で、D/Eレシオが増加している。
通期は売上高2,323億円(3.9%増)、経常利益51億円(46.6%増)と増収増益を計画している。