TOP > 財務分析レポート > NIKE,Inc. 2016年5月期 連結決算 主力...

NIKE,Inc. 2016年5月期 連結決算
主力セグメントが健闘、増収増益を達成

update: 2016/07/01

1ページ2ページ次のページへ >
ナイキ、2016年5月期 財務諸表

ナイキ、2016年5月期
財務諸表

NIKE,Inc.(以下、ナイキ社)の2016年5月期連結決算は、主力セグメントが健闘し、増収増益を達成した。連結売上高は323億7,600万米ドル(約3兆5,613億6,000万円)、5.8%増と堅調な推移だった。営業利益は45億200万米ドル(約4,952億2,000万円)、7.8%増。税引前利益は46億2,300万米ドル(約5,085億3,000万円)、9.9%増とプラス成長だった。

北米が引き続き、けん引役に

ナイキ社はスポーツメーカーにおいて、日本円で3兆円台を唯一保持している世界第1位の企業である。2016年5月期の業績も、順調に売り上げを伸ばし、約3兆5,600 億円の業容にまで拡大した。なお、決算期末の5月末日時点の為替状況を考慮し、1米ドル=110円で換算した。

売上高およびすべての利益において、前期比を上回った。売上高総利益率(粗利率)は46.2%と0.2ポイント改善したほか、営業利益率は13.9%、0.3ポイント上昇した。税引前利益率も14.3%、0.6ポイント増と改善。当期純利益率も11.6%、0.9ポイント増だった。なお、売り上げに占める販管費率は前年同様の32.3%だった。経費を増やすことなく、増収増益を図ることができた。

地域別では、主力のNorth America(北米)市場が147億6,400万米ドル(約1兆6,240億4,000万円)、7%増と堅調だった。Footwearが92億9,900万米ドル(約1兆228億9,000万円)、9%増、Apparelが47億4,600万米ドル(約5,220億6,000万円)、8%増とけん引役になった。Equipmentが7億1,900万米ドル(約790億9,000万円)、13%減と低調だった。

2番目に大きな市場のWestern Europe(西欧)市場は58億8,400万米ドル(約6,472億4,000万円)、3%増と堅調だった。北米同様、シューズとアパレルが堅調だった。Central & Eastern Europe(中東ヨーロッパ)は14億3,100万米ドル(約1,574億1,000万円)、1%増と堅調な推移。Greater China(中華圏)は37億8,500万米ドル(約4,163億5,000万円)、23%増と好調だった。