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ゼビオホールディングス、2016年3月期 連結決算
増収を達成、コスト増で微減益に

update: 2016/05/17

ゼビオ、2016年3月期 財務諸表

ゼビオ、2016年3月期 財務諸表

ゼビオホールディングスの2016年3月期連結決算は、店舗数の増加もあり増収を達成した。営業利益段階では増収だったが、為替の影響でコストが増えたこともあり、経常利益では微減益になった。

ROA、ROEは横ばいに

売上高総利益率(粗利率)は38.7%(0.3ポイント増)と微増した。店舗数が順調に増加したこともあり、売上額が増加した。為替差損など営業外費用の発生もあり、経常利益が微減した。

部門別売上高は、暖冬の影響でウインタービジネスが苦戦したが、そのほかのカテゴリーは軒並み健闘した。主力の競技スポーツがけん引役になった(別表参照)。

ゼビオ、2016年3月期 部門別売上高

ゼビオ、2016年3月期 部門別売上高

期末の店舗数は717店で、出店が58、退店が18とスクラップ&ビルドを進めた。「スーパースポーツゼビオ」が161店(9増、3減)、「ゼビオスポーツエキスプレス」が9店(2増)、「ヴィクトリア」関連が50店(2増、3減)、「ヴィクトリアゴルフ」関連が196店(14増、4減)、「ゴルフパートナー」が172店(18増、3減)、「エルブレス」が25店(5増、1減)、「ネクスト」関連が33店(2増、1減)だった。

財務面では、非常に安定した傾向が見られる。ROA、ROEは横ばいになったが、売上額が伸びている中では、投資家からの意見が厳しくなるところだろう。商品回転率は前年同様の比率だった。効率性指標は軒並み改善したが、流動性指標では減少が見られた。

通期では引き続き、増収増益を計画している。バランスシートは健全な状態が続いているため、今後は店頭売りの改善が課題だと思われる。