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グリップインターナショナル
「J.リンドバーグ」「シェルボ」2018年秋冬

update: 2018/02/08

「J.リンドバーグ」。 1970年代のスキーシーンの デザインを採り入れた (写真はレディス。スキー板のデザインを モチーフにした)

「J.リンドバーグ」。
1970年代のスキーシーンの
デザインを採り入れた
(写真はレディス。スキー板のデザインを
モチーフにした)

ゴルフウエアブランドを手掛けるグリップインターナショナル(神戸市)のプレステージライン「J.リンドバーグ」および「シェルボ」ブランドの2018年秋冬展。「J.リンドバーグ」は1970年代のスキーをテーマにした。「シェルボ」はレディスにおいて“チベット”をテーマにしたプリント柄の組み合わせが特徴だ。

17年秋冬、「リンドバーグ」が115%と健闘

2017年秋冬シーズンの業績推移は、「リンドバーグ」が既存店ベースで115%と健闘した。レイヤード(重ね着)スタイルでも一枚一枚が薄く、軽量になり、シルエットが細くなっている傾向がある。「シェルボ」はほぼ前年並みと堅調な推移だった。

2018年秋冬シーズンでは、「J.リンドバーグ」は1970年代のスキーをテーマにしている。当時のスキー板のデザインなどをアパレルに採り入れている。前半を中心に、綿やウールのニットアイテムを強化している。より買いやすいよう、来店頻度を高める狙いもある。

「シェルボ」。 2種類のプリント柄を組み合わせた (写真はレディス)

「シェルボ」。
2種類のプリント柄を組み合わせた
(写真はレディス)

「シェルボ」はレディスにおいて“チベット”を、メンズでは“バイカー”をテーマに採り入れた。チベットを意識した花柄とヒョウ柄のプリント2種類を、部分使いで採用している。メンズは“金属”をイメージした発色の良いメタリックカラーを採用した。

両ブランド共に、春夏シーズンが収益の柱になっているようだ。暖冬傾向や長い春夏シーズンなどが背景になっていると考えられる。定番ブランドとして収益を安定させるには、春夏・秋冬の各シーズンの収益性を平準化する必要がある。

「シェルボ」ブランドでは、直営ビジネスが全体の約70%と主体になっている。ブランドの世界観を演出する必要があるほか、顧客層は安定しているがなかなか新規客の流入が少ない点が課題のようだ。