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合繊メーカー、2019年春夏シーズン展まとめ(上)
キーワードは、軽量・除湿・エコ

update: 2017/12/25

“快適性”を追求する素材が 求められるようになった (帝人フロンティアの展示会から)

“快適性”を追求する素材が
求められるようになった
(帝人フロンティアの展示会から)

合繊メーカーの2019年春夏シーズン向け展示会では、キーワードは、軽量・除湿・エコがキーワードになった。主力のスポーツメーカー向け素材のトレンドが“軽量・除湿・エコ”に傾いている。

“タウンユース”を意識した、“快適性”を追求する傾向に

主要な合繊メーカーの2019年春夏展示会は、主力の取引先であるスポーツメーカーの7機能開発の動向を鑑み、“軽量・除湿・エコ”を意識した機能素材が目立った。また一方では、“タウンユース”を意識した、“快適性”を追求する傾向が見られた。

軽量は数シーズン来、定番になってきた機能性だ。これは秋冬のアウトドア分野でも頻繁に見受けられるエンドユーザーのニーズである。春夏シーズンにおいても、“快適性”を求めるニーズがますます高まっている。そうしたニーズの1つが、軽量という形に結晶している。

除湿は、衣服内環境を快適に保つ目的で重視される。“除湿”という機能を発揮する素材が採用されるケースが多く見受けられる。“衣服内環境を快適に保持する”という切り口で、機能性素材が使用されるケースが主流である。

エコは、“環境保全”につながる素材の提案だ。しかしながら、日本のスポーツ市場では、この切り口のニーズはまだまだ少ない。良い悪いではないが、欧米市場では、こうした“環境保全”につながる素材の提案は、市場の主要なトレンドの1つになっている。(続く)