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旭化成アドバンス、機能素材 2019年春夏展
“アスラグジュアリー”がテーマ

update: 2017/12/12

ドレッシーな生地使いも提案した

ドレッシーな生地使いも提案した

旭化成アドバンスの機能素材展「LIVEGEAR」の2019年春夏シーズンでは、“アスラグジュアリー”をテーマに、スポーツ由来の素材をタウンユースまで広げた提案に力を入れた。4つの着用シーンを設定し、それに適した素材群を集約している。

今期は増収・増益の推移

2017年度の業績推移は、売上高が前年同期比で3%増と堅調。利益面では10%増の増益だ。特に海外ユーザーが主体の織物が好調だという。利益面の改善は、利幅が大きい製品事業の増加によるものだ。国内はニット素材が中心。水着は苦戦傾向だが、学販が堅調だ。

2019年春夏シーズンでは、アスレジャーとラグジュアリーを組み合わせた造語“アスラグジュアリー”をテーマに、4つの着用シーン――ドレッシー、リラクシング、ランニング、トレイルランニングを提案した。ドレッシーでは、オンタイムのウエアも意識し、生地表面の加工などにも工夫を凝らした。

ランニングシーンのスタイリング提案

ランニングシーンのスタイリング提案

ニット生地では、新たに速乾素材「シュアドライ®SS」を提案した。吸汗速乾素材「シュアドライ®」のサブブランドに位置付ける。「テクノファイン」を使用した複合糸で、汗を速やかに拡散させる機能のほか、脱水後の乾く速度が速い。織物素材では、仮撚り糸を使用したナイロンのストレッチ生地「レオナ®ES」を提案した。ダウンジャケットの表地やレインウエアなどを想定する。

製品事業では、縫製技術「エアシーマ®」を提案。通常、重ね合せて縫製する生地を突き合わせた状態で縫うため、肌当たりが格段に良くなる。今回は、2WAY生地の縫製も可能になった。

ワーキングやオフィスなどのユニフォーム事業にも力を入れている。吸放湿素材「ベンベルグ」を使用したニット素材を作っているが、オフィス向けでもその需要が増えているようだ。力を入れているのが、トリコット素材を使った白衣。ここでもニットの比率が高まっているという。