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ダイワボウアドバンス、テニスウエア「フィラ」2018年春夏展
品番数を拡大、シーズンを細かくフォロー

update: 2017/08/31

けん引役になっているレディス企画

けん引役になっているレディス企画

ダイワボウアドバンスが企画・生産し、ゼットが総代理店を務めるテニスウエアブランド「フィラ」の2018年春夏展。シーズンテーマ「LOVE STORY」の下、機能性に加えてデザイン性も工夫した。主要顧客が女性であるため、トレンドを意識したファッション性に留意している。

17年春夏はレディスを中心に堅調

ゼットによると、「フィラ」ブランドの2016年度の業績は前年比3-5%増と堅調な推移だったという。2017年春夏シーズンも、レディスを中心にプロパー消化が順調に進んだ。品番数もレディスの方が多く、全体の約80%を担っており主力になっている。

展開店舗(卸先)数は前シーズンと変わっていない。主婦層を中心にリピーターをしっかり取り込めている点が強みである。為替の影響で上代設定が多少、高くなっているというが、同ブランドには比較的、富裕層のファンが多いため、価格は受け入れられている。

課題はメンズ。 学生層へは行かず、一般プレーヤーを取り込む

課題はメンズ。
学生層へは行かず、一般プレーヤーを取り込む

2018年春夏シーズンの品番数は増えている。今回、初めて1月投入のアイテムを企画した。白と黒が基調のモノトーンテイストの商品群だが、端境期の需要を取り込む狙いがあるようだ。春夏と秋冬シーズンの間にも“カプセルコレクション”を挟んでおり、細かく売り上げを確保していく目的がある。

レディスの春先はパンツスタイルやジャージーなどを展開。シーズンが進むにつれ、プリントものやワンピースなども追加投入する。プレーに必要な素材や機能性も押さえているが、それと同等に重要なのがデザイン性。この点は、一般アパレルブランドと似通った企画姿勢である。

課題はメンズの拡販。学生層へは展開せず、一般プレーヤーの取り込みを目指す。メンズの企画は、レディスに比べると機能性が重視されている観がある。デザイン面もシンプルに仕上がっている。