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東レ 2018年春夏展
ナイロン素材の吸湿素材「モイストプラス®」を初提案

update: 2016/12/07

ストレッチ素材の共通ブランド 「プライムフレックス」

ストレッチ素材の共通ブランド
「プライムフレックス」

東レは2018年春夏の機能素材展において、ナイロン素材の吸湿素材「モイストプラス®」を初提案した。また、ストレッチ素材群の共通ブランド「プライムフレックス®」も引き続き提案している。

全方位型で攻める

同社の2018年春夏シーズンの機能素材は、主力の素材群に大きな変わりはない。ナイロン素材を使用した、吸湿性と静電性に優れる新素材「モイストプラス®」が新しい提案だ。原糸から新たに開発した素材で、糸の販売はせず、テキスタイルだけに限定する。

新素材「モイストプラス®」は、芯部に特殊な吸放湿ポリマーを配し、“鞘”部分にナイロンポリマーを使用した。この複合素材(糸)は、通常のナイロンに比べ、約3倍の吸放湿性、強度・耐久性を有しているため、テキスタイルに必要な機能性を兼ね備えている。

そのほか、ストレッチ素材群を包括した統一ブランド「プライムフレックス®」も引き続き提案している。アウトドアやスポーツシーンを中心に、安定した採用事例がある。また、カジュアルシーンの採用が増えている「ドットエア®」も継続した強化素材だ。クールビス用の透湿撥水ジャケットなどに採用事例がある。ワールドの「タケオキクチ」ブランドでも使用されている。

大量発汗時に適した「フィールドセンサー® ドライピーク®」も、春夏シーズンにおける重点強化素材だ。そのほか、軽量・コンパクトが特徴の「エアータスティック®」、ストレッチ性に優れる「プライマリスト®」も重点素材の1つである。