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帝人フロンティア 2018年春夏展
“快適5テーマ”を軸に提案

update: 2016/12/05

風合い、軽量性に優れる「オクタネオ」

風合い、軽量性に優れる「オクタネオ」

帝人フロンティアの機能素材の2018年春夏展では、“快適5テーマ”を軸に提案した。具体的には、「クーリング」「吸汗」「耐水・撥水」「複合」「ストレッチ」である。今回、新素材はないが、既存の素材の組み合わせで、提案内容を工夫している。

「デルタ」素材を主力にメリハリ付ける

基本路線は、主力素材の「デルタ」をベースに、「ソロテックス®」「オクタ®」といった風合いがソフトな素材を加える提案内容。軽量で薄手といった昨今のスポーツシーンの定番機能を踏襲している。

また、カラーリングのトレンドは、“カーキ”と“ネービー”の組み合わせだという。アウトドアなどでよく見かけられる組み合わせだが、アスレチックシーンにおける採用も増えているようだ。

主力で供給が安定しているアスレチック=スポーツ需要と、新興市場のカジュアルという両極のマーケットに対し、メリハリを付けた機能素材のラインナップでビジネスを拡大しようと考えている。

一押し素材の1つ、「オクタ®ネオ」は前出の「オクタ」素材の進化版で、周囲に8つの“フィン”(羽根)を持つ中空糸=多機能長繊維と、短繊維(天然繊維やポリエステルなど)を組み合わせた生地。風合いが柔らかく、昨今“アスレジャー”の呼称で注目が集まるスポーツカジュアル市場への採用も期待される。

高通気、遮熱、高放熱といった機能を持った「クールシェル®」はシリアスゾーンを対象にする。夏場のスポーツシーンに必要な機能性を盛り込んでいる。そのほか、多量な発汗を効率良く処理する「カラット®」や、撥水機能に優れる「レクタス®100」なども引き続き提案した。