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デサント「デサントゴルフ」 2017年春夏シーズン
感度の高い実店舗、ECの売り上げ拡大を目指す
“コンセプトウエア”でブランドイメージを統一

update: 2016/06/24

SNSを活用したブランド観の発信を強化する 「デサントゴルフ」

SNSを活用したブランド観の発信を強化する
「デサントゴルフ」

デサントが手がけるゴルフウエア「デサントゴルフ」は2017年春夏シーズンにおいて、感度の高い実店舗への出店と、ECの売り上げ拡大を目指す。16年春夏シーズンは前年同期比220%(4月までの累計)と2倍強の滑り出しだった。17年春夏では、180%と引き続き高い伸び率を計画している。

レディスが徐々に浸透

「デサントゴルフ」は昨年春から、元サッカー選手の中田英寿氏を起用し、既存のアスリートゴルファーよりもやや高感度な“プレミアムアスリートゾーン”の客層を狙い、販売をスタートした。高機能性に加え、大胆な切り替えやカラーリング、スリムなシルエットが特徴で、感度の敏感なゴルファー層から支持を集めている。特設サイトを通じSNSを活用したブランド観の発信も功を奏しているようだ。

さきごろ発表された新中期5カ年経営計画「VISION 2020」で「デサント」ブランドは、中・長期のビジョンとして、「ランニング・トレーニング・スキー・ゴルフ領域を軸とする、総合的なプレミアムスポーツブランドへ」成長するという目標が掲げられている。さらに、「アジア発祥スポーツブランドとして、アジアでのスポーツアパレル売上高No.1へ」というスローガンも掲げている。その強化領域の1つが、ゴルフである。

“コンセプトウエア”を製作し、 商品企画に落とし込む新しい試み

“コンセプトウエア”を製作し、
商品企画に落とし込む新しい試み

16年春夏は、ブランドイメージが表現できている店舗──ヴィクトリア新宿店や青山店などが好調だった。今春のメンズ・レディスの売上比率は9対1で、商品量ではレディス比率は20%とまだ低い。しかし、細身シルエットが思いのほか受け入れられつつあるようで、Sサイズの消化も順調のようだ。実店舗において、2週間MDが組めるよう、17年春夏ではメンズ(15%増)・レディス(35%増)ともに品番数を増やしている。レディスは主力店舗での展開も拡大する(現状23から44店へ)。

17年春夏では、自動車メーカーで商品企画の際に製作される“コンセプトカー”に倣い、メンズのみだが“コンセプトウエア”を作った。そのイメージを基に、機能性などゴルフのプレーに対応できる実用的な商品に落とし込んだ。統一したブランドイメージで商品展開をすることが狙いだ。

日本代表ウエア。 レプリカの販売も計画している

日本代表ウエア。
レプリカの販売も計画している

また、ゴルフの日本代表ウエアも併せて企画・公開した。リオ・オリンピックの開催時期を見据え、レプリカウエアの販売も計画している。