アシックス サッカービジネス
プレースタイルに合わせシューズのモデル数を拡大
update: 2015/07/15
アシックスのサッカービジネスは主に日本国内を中心に展開する。中学・高校生プレーヤーを主体に市場を開拓している。プレースタイルに合わせ、スパイクシューズのモデル数を増やし、品揃えを拡充しているところだ。現状と今後の強化ポイントをまとめた。
「DS LIGHT」を主軸に展開
2015年シーズンの上半期(1-6月)の売上推移は、消費増税の影響などもあったが前年並みを確保したという。1年前にリニューアルした「DS LIGHT」が売れ筋になった。フットサルシューズやトレーニングシューズも堅調だった。フットサルリーグ「F.リーグ」における使用率も約30%と高い水準にある。
2006-2010年ごろは、主力の「DS LIGHT」(ディーエス・ライト)が好調だった時期で、シンプルなカンガルーレザーのモデルが、幅広いサッカープレーヤーに支持された。その後、競合他社商品のバリエーションが増え、差別化が難しくなっていたという。約1年半前に、現行モデルのリニューアルを実施。カンガルーレザーの部分使いなどによりフィット性を見直したほか、ウィズ(足囲)の対応にも力を入れた。
メーンターゲットの中学・高校生プレーヤーのスキルの変化に対応するため、プレースタイル別のモデルも開発している。ハードワーク向けの「LETHAL SNIPER」(リーサルスナイパー)や軽量モデルの「DS LIGHT X-FLY」(エックスフライ)、スピード重視の「MENACE」(メナス)などだ。フットサルでは、「DESTAQUE」(デスタッキ)が売れ筋モデルになっている。