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ミズノ 「女子のブレスサーモ」
30-40歳の世代に浸透中

update: 2014/12/18

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「女子のブレスサーモ」。 「ミズノ」のロゴが入った ハートマークがチャームポイント

「女子のブレスサーモ」。
「ミズノ」のロゴが入った
ハートマークがチャームポイント

ミズノの吸湿発熱機能を持つアンダーウエア「ブレスサーモ」。1994年にデビュー後、20年を迎えた。それとは別に、女性ユーザーに焦点を当てた「女子のブレスサーモ」が2011年秋冬シーズンから新たにスタートした。着実にファンを増やして、14年秋冬は倍増(対13年秋冬)の勢いである。どんな点が人気なのだろう?

ネットからじわじわ拡大

「女子のブレスサーモ」の企画がスタートしたのは2010年。社内の女性社員の有志が集まり、一般の女性ユーザーに対して肌着に関するアンケート調査を実施した。その結果を盛り込んだ「ブレスサーモ」の女性専用品番を企画・生産し、2011年秋冬シーズンにデビューした。ユーザーの反応を見るため、当初はネットのみの販売に限定。サイズ展開を増やす、裾の長さを調整するなど改良を加えていった。

転機が訪れたのは昨年の2013年。売上規模が増えるにつれ、社内における認知度が高まっていったことが大きい。販路もネットから直営店や一部の肌着専門店などに拡大し、売り上げが増え始めた。今シーズンの14年秋冬は倍増(対13年秋冬)する見通しだ。

既存の「ブレスサーモ」の販促では、“米村でんじろう”を起用した「ブレスサーモ」の広告が、吸湿して発熱するという機能性が分かりやすいと好評だが、女性物のイメージが湧かないという面があった。最初は目立たない存在だった「女子のブレスサーモ」だが、徐々に規模が大きくなるにつれ、「ブレスサーモ」全体にも波及効果が広がっていったようだ。