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ビクトリノックス・ジャパン、田中麻美子 代表取締役
日常シーンの提案を拡充

update: 2014/10/07

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ビクトリノックス・ジャパンの 田中麻美子 代表取締役

ビクトリノックス・ジャパンの
田中麻美子 代表取締役

機能的なマルチツール(ナイフなど)を手掛ける「VICTORINOX」(ビクトリノックス)ブランドを展開するビクトリノックス・ジャパン(東京都港区)。スイス発祥のブランドで、今年130周年を迎えたのを機に、過去の製品を本国・スイスから取り寄せ、日本で「ビクトリノックスの130年── スイスの機能美」展を開いている。今年2月に東京、6月に名古屋で開催した同展。今月は13日まで、大阪・梅田の「グランフロント大阪」の「うめきたSHIPホール」で、約300点のコレクションを展示する。ジャパン社の設立から20年余が経過。日本市場において、どういった展開を進めているのか、田中麻美子 代表取締役に聞いた。

幅広い客層へアピール

スイス国旗を模した白の「十字」デザインが特徴の「VICTORINOX」ブランドは、創業者のカール・エルズナーの母親の名前、ビクトリアが由来。後に当時、発明されたばかりのステンレスをいち早くナイフの素材に使用したことから、その金属の名称「イノックス」を組み合わせて、「ビクトリノックス」と改めた。ブランドカラーは深めの赤で、マルチツールや時計、アパレルなどにも広く採用されている。日本ではかつて、ゴールドウインがアパレルなどを中心にライセンス展開していたことがある。マルチツールと呼ばれる多目的ナイフが象徴アイテムで、現在ではキッチン包丁、時計、アパレル、旅行鞄など、展開の幅が広がっている。

過去のマルチツールの数々を展示

過去のマルチツールの数々を展示

「『VICTORINOX』ブランドは『品質』『機能性』『イノベーション』『アイコニックなデザイン』の4つの要素を重視しています。コンペティター・ブランドは何かと良く聞かれるのですが、オールラウンドで展開していることもあり、特にありません」

日本で展開する販路は幅広い。マルチツールはアウトドア関連ショップやギフトショップで販売するほか、直営店を35店舗展開する。売上高は非公開だというが、順調に伸びているそうだ。マルチツールとアパレルが主力商材になっている。

「ターゲット層は、例えば時計は30-50代の男性客が中心ですが、ナイフなどは幅広い。女性客からも人気があります。一押しアイテムは時計で、スイスの自社工場で組み立てています。女性向け商材も広げようと考えています」