TOP > 企業レポート > ミズノと西川リビングが協業 「ブレスサ...

ミズノと西川リビングが協業
「ブレスサーモ®寝具」を発売

update: 2014/09/08

1ページ2ページ次のページへ >
ミズノと西川リビングが共同開発した 「ブレスサーモ®寝具」

ミズノと西川リビングが共同開発した
「ブレスサーモ®寝具」

ミズノと寝具・寝装品メーカーの西川リビングが共同で「ブレスサーモ®寝具」を開発し、9月6日から発売を開始した。ミズノの吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を使用した寝具類で、糸の段階から新たな生地を開発した。アクリル素材との組み合わせが特長で、より快適な睡眠を得られるよう機能性が向上した。

昨夏から開発をスタート

両社の協業プロジェクトは昨年7月31日に開催したプロジェクト会議に端を発する。その後、月に1回会合を持ち、10回を超えるミーティングを重ねたという。従来、毛を主体とした「ブレスサーモ」の協業商品は存在したが、アクリルと組み合わせたものはなかった。「両社が共同で、寝具により適した『ブレスサーモ』を開発することが出来た。2015年春夏シーズンの新製品開発も進んでいる」と西川リビングの藤井茂太 取締役 毛布・タオル部長 兼 市場開発部長は経緯を説明する。

「ブレスサーモ」とアクリルを糸の段階から組み合わせ、両者の長所が活かせるよう新しい素材を開発した。糸はアクリルが70%、「ブレスサーモ」が30%の割合で、アイテムにより多少その構成比が変化する。展開アイテムはブランケット(毛布)のほか、カバーリング(布団カバー)やマイケット(ひざ掛け)、敷き毛布、敷きパッドなど、寝具の主要な製品。カバーリングで2万-2万8,000円、ブランケットで2万-2万8,000円などと、毛主体の従来品に比べるとやや高めの設定だという(いずれも本体価格)。

新たにアクリルを主要素材にして、「ブレスサーモ」と組み合わせた新素材を本格的に幅広いアイテムに採用・展開する試みは初めてだという。身体から常時発生している水分「不感蒸泄」(ふかんじょうせつ)を吸収し発熱する「ブレスサーモ」は、寝入りの時間帯に最も機能性を発揮する。西川リビングによると、冬場の冷えに悩む人が女性を中心に多いと言い、不感蒸泄を吸収して速やかに発熱する「ブレスサーモ」は快適な睡眠にいざなう効果がある。寝床内環境を整えることで、「寝入りが早くなる」(西川リビング、吉兼令晴 睡眠環境科学研究所所長)という。