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エスエスケイ「ジェーンスタイル」2015年春夏シーズン
小ロット展開が奏功、2ケタ増で推移

update: 2014/08/07

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高効率の商材に成長した 「ジェーンスタイル」のスポーツブラ

高効率の商材に成長した
「ジェーンスタイル」のスポーツブラ

エスエスケイ(大阪)が手掛けるレディス機能ウエアブランド「ジェーンスタイル」が好調だ。2007年のデビューから7年が経過し、小売店にもエンドユーザーにも認知が広まってきた。また、小ロットで商材をフォローする体制が確立し、商品回転率が高まった点も大きい。

女性スタッフが店舗を巡回

現在の展開店舗数は主力のスポーツブラで約700店。スポーツ店舗のほか、一般のGMSでも展開する。フィットネスクラブへの卸も徐々に増えている。商品は一部を除き日本生産で、小ロットでフォロー数を増やす体制を採る。手間はかかるがプロパー消化率が高まるし、店頭の鮮度維持にもつながる。商品回転率も改善されており、多い店舗では年間10回転を超えるという。

商品企画や鮮度の高さが高効率を支えている一方で、同社の店舗支援スタッフの貢献度も少なくない。女性スタッフがエリアごとに主力店舗を絞り込み、定期的に店舗を訪問する。この店舗巡回により、店頭のメンテナンスや商品情報――接客の方法(特にサイズ)などを店舗の販売員に伝えている。接客方法については独自でマニュアルを作成、卸先の店舗へ提供している。また、店頭巡回では店頭の売れ筋情報を得ることができるなど、小売店との情報交換の機会にもなっている。

小売店とのこうした情報のやり取りを基に売れ筋動向の“カルテ”を作成。得意先とも共有し、店頭メンテナンスや接客に役立てている。この取り組みが功を奏した実例がフィットネスクラブのコナミスポーツ。カルテの有効性を認識した先方が商品の取り扱い店舗を拡大するに至った(13→43店舗)。