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デサントジャパン、ゴルフウエアビジネス 2020年春夏シーズン
「デサントゴルフ」、ECビジネスで2ケタ増を目指す

update: 2020/01/17

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デサントジャパン、 伊藤隆明執行役員第2部門長

デサントジャパン、
伊藤隆明執行役員第2部門長

デサントジャパンは2020年春夏シーズンのゴルフウエアビジネスにおいて、付加価値の高い機能性商材を強化、投入する。売上目標は前年同期比並みだが、好調な「デサントゴルフ」やECビジネスでは、2ケタ増を目指す。

2019年秋冬は苦戦傾向

2019年秋冬商戦は、暖冬などの天候要因、10月の消費増税の影響が足を引っ張り、苦戦傾向だった(速報値)。販路別ではECを除き、いずれも苦戦した。ブランド別では、好調を持続する「デサントゴルフ」はプラス成長だったが、ほかのブランドが苦戦傾向だった。

2020年春夏シーズンでは、防汚加工を施した機能性パンツ「KEEP CLEAN PANTS」を全ブランドで強化、拡大する。また、透け防止機能を持った「神白(かみしろ)PANTS」を「マンシングウェア」「ランバン スポール」「デサントゴルフ」で展開する。夏場のプレーを考慮し、放熱機能のあるクーリングシャツ「Coolist D-Tec」の採用も、全ブランドで拡大する(対19年春夏比で30%増)。

「マンシングウェア」は、2019年春夏が前年同期比100%。19年秋冬は苦戦した。2020年春夏では、前年並みの100%を目指す。主力の百貨店が比較的堅調なほか、東京・銀座の直営店は前年比30%増のペースで推移している。「ランバン スポール」の19年春夏は同99%。19年秋冬は苦戦した。20年春夏では、101%を目指す。

「ルコックゴルフ」の19年春夏は同96%。19年秋冬も苦戦傾向だった。20年春夏では、101%を目指す。主要チャネルのチェーン店、専門店が苦戦した。次世代向けラインの「アジール」が計画を下回った。20年春夏からは方向転換し、20-30代の次世代ゴルファーへ向けた新しい商品群「RIJOUME(リジューム)」ラインを立ち上げる。

「カッター&バック」は19年春夏で88%、19年秋冬も苦戦が続いている。20年春夏は、95%の計画だ。「スリクソン」は19年春夏が88%と苦戦傾向。19年秋冬も苦戦した。レディスカテゴリーをスタートさせたが展開量が少なく、売上増にはつながらなかった。20年春夏は95%の計画である。