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デサント、ランニングシューズを本格展開

update: 2019/12/27

「デサント」ブランドで 本格的にランニングシューズの開拓をスタートした

「デサント」ブランドで
本格的にランニングシューズの開拓をスタートした

デサントが、ランニングシューズのビジネスを今冬から、本格展開し始めた。自社の直営店やECサイト、スポーツ小売店の「ゼビオ」において販売を始めており、順調な滑り出しである。

ゆくゆくは100万足を目指す

今回、企画したランニングシューズは大まかに3タイプ。シリアスランナーからアベレージまで、幅広いランナーをカバーする。元々、スポーツアパレルを得意としていた同社。今回は、かねて課題だったスポーツシューズを本格的に強化する施策だ。

販売をスタートしたのは、今年の12月13日。自社サイトにおいて限定100足を先行販売したが、1週間で完売したという。既知の通り、ランニングシューズ市場は競合が多く、いわゆるレッドオーシャン状態。新規ブランドである「デサント」には、“差別化”できる要素が必須条件だった。

同社がこだわった点の1つは、履き心地。フィット感にこだわった商品企画が、小売店の支持を集めたという。“差別化”を考慮し、あえて、「日本人ランナー」に適したランニングシューズを企画、開発した。同業他社との住み分けを考え、独自のフィット感にこだわった。

12月13日の発売以降、エンドユーザーの反応は、上々だという。初シーズンは競技志向のモデルが主体だが、今後はいわゆる“ファンラン”向けの商材も展開予定だ。スポーツ業界では、デサント社は「スポーツアパレルの会社」というイメージが強い。実際、売上比率もアパレルが大半を占めている。その意味では、本格的に“スポーツシューズ”を強化する旨を表明した点は、業界的に注目に値する施策であろう。

今後は、ライフスタイル的な“汎用”向けの商材を増やしつつ、2024年度には、「デサント」ブランドにおいて、年間100万足の販売目標を立てている。