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ヤギ、機能素材「クライマシールド®」
2020年秋冬シーズンから本格展開

update: 2019/12/18

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6タイプの素材をスポーツ中心に提案

スポーツのほか、 既存のアパレルビジネスの活性化も目指す

スポーツのほか、
既存のアパレルビジネスの活性化も目指す

「クライマシールド®」の素材はポリエステル。日本では6品番を展開する。独自技術の「インターロック・ソリューション」でフィラメント糸(長繊維)を紡糸することで、高い機能性を備えた中綿素材を生産する。

展開する6品番は、「APEX」(エーペックス)、「CONTUR」(コンター)、「COMBAT」(コンバット)、「PRISM」(プリズム)、「HL」(エイチエル)、「ELITE」(エリート)。「APEX」は、保温性を重視したタイプ。「CONTUR」は、スリムに仕上げたタイプで、4WAYのストレッチ性を持つ。「COMBAT」は、ミリタリー向けの素材で、型崩れしにくい。また表面に「AquaBan®」という後加工を施し、多湿や濡れた状態でも保温性を保つ機能性を持たせた。「PRISM」は、パフォーマンス向けの素材。シリアスなアウトドアなどに向いている。「HL」は、ハイロフトの意味で、嵩高の素材だ。軽量を求めるアパレルに適切。「ELITE」は、寝袋などキルティング生地を意識して開発された。型崩れしにくい性質を持つ。

11月に開催した展示会の反応は良かったようだ。「高い機能性、米軍や有名アウトドアブランドでの採用事例もあり」(神戸氏)、来場社は新鮮な印象を受けたようだ。主要ブランドとの比較では、弾力性や嵩高性に優れている。

国内の「機能性中綿」市場は、飽和状態にあると分析。フィラメント糸を使用した新しい切り口の素材で差別化を図り、新しい顧客の開拓や既存のアパレルビジネスを活性化する目的がある。アウトドアブランドや、やや値段の高いアパレルブランドのアウターなどに作用されるケースが主流になりそうだ。