ミズノ、野球「ミズノ ブランドアンバサダーズミーティング」を開催
update: 2019/12/13
今シーズンは微減収の見通し
同社の主力競技の1つである野球ビジネス。今シーズンは前年同期比96-97%で微減収の見通しだ。少子化の影響があるほか、ボリューム層であるいわゆる草野球層が低迷している。夏ごろから動きが悪くなり、スポーツ大型店の店頭も鈍化した。
グラブでは、軟式とジュニアモデルが苦戦傾向だった。量販店などの店頭の動きが鈍いという。好調なのは、軟式バットの「ギガキング」。数を追うことなく、適正な市場在庫を保持する構えだ。そのほかに健闘しているのがシューズ類で、前年同期比103-104%と安定した推移。高校野球で解禁される“白”のスパイクシューズに加え、徐々に増えつつある“スタッド式”ソールのシューズも新たに市場投入する計画だ。
一方、アパレル関連は苦戦を強いられている。ユニフォームはようやく昇華プリントの商材が軌道に乗ってきた。その半面、ストッキングやスライディングパンツなどの消耗品が伸び悩んでいる。
来シーズンへ向けて、「強い商材をさらに強くしたい」(ダイアモンドスポーツ事業部、斎藤真一 事業企画管理部長)と考えている。主力アイテムの1つ、グラブはもちろんのこと、バットやアパレルに続く第3の柱として、シューズも強化する方針だ。苦戦しているアパレルのテコ入れも考えている。来夏に開催される東京五輪を1つのビジネスチャンスにしたいと考えている。「2020年、その後の2021年と併せ、野球ビジネスを強化していきたい」(斎藤部長)。