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スポーツ主要各社、2018年度のスイムビジネス
カテゴリー間に格差表れる

update: 2019/05/07

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ミズノ、池江璃花子選手が監修した 「RIKAKO IKEE COLLECTION」

ミズノ、池江璃花子選手が監修した
「RIKAKO IKEE COLLECTION」

国内の主要なスポーツメーカーのスイムビジネスの現状をまとめた。4年に1度のオリンピックを来年に控える2019年シーズン。2018年度は各社・各カテゴリーで格差が表れたようだ。市況は横ばい傾向が続いているようで、活性化策が必要な一面がある。

市況は横ばい傾向が続く

競泳水着が主力商材だが、マスターズやフィットネス、プール以外で着用するアパレルなど、企画の幅は広がってきている。競泳およびフィットネスでは、ブランド間で格差が見られた。概して、マスターズ層は堅調のようだ。

ミズノの2018年度のスイムビジネスは、昨年同期比で微減の推移だ。フィットネスカテゴリーのメンズが苦戦した。競技用水着は微減、ゴーグルは増収という推移だった。今年1月からは、強みの1つである競泳用水着の新モデル「GX-SONIC Ⅳ」(ジーエックス ソニック フォー)を市場投入した。

フィットネスのメンズは苦戦したが、レディスモデルは堅調だ。モデルの菜々緒を起用したシリーズがファンを増やしている。また、水着の着用契約を結んでいる池江璃花子選手が監修した「RIKAKO IKEE COLLECTION」の販売を今年春夏からスタートした。主に練習用水着のシリーズで、グラフィック柄など、従来モデルにはないデザインが特徴だ。展示会における小売店からの反応も良かったという。

デサント、「アリーナ」は レーシングモデルが健闘した

デサント、「アリーナ」は
レーシングモデルが健闘した

デサントの「アリーナ」ブランドの18年春夏シーズンは107%だった。チェーン店が113%と2ケタの増収で、専門店は100%と前年並みだった。2018年度の見通しはほぼ前年並みだという。フィットネス向け水着がチェーン店で好調だった。また、ハイエンドのレーシング水着も健闘した。19年春夏シーズンでは、109%と引き続き増収を目指す。